WAFの必要性を検討するにあたり、セキュリティ対策はWebアプリケーションを運営する企業にとって大きく4つの階層で考える必要があります。階層別にエンジニアとして求められる技術は異なり、大きくはネットワークエンジニア、アプリケーションエンジニアと職種も異なります。Webアプリケーションを運営する企業は、Webアプリ開発企業がネットワーク・セキュリティの両面において精通していると考えているケースが見られます。先に述べたとおり職種が異なり、ソフトウェアエンジニアとネットワークエンジニアにセキュリティの責任の間隙があるのもよく聞く話しです。サービス提供企業(ネットワーク会社等)も異なることを踏まえ、Webアプリケーションに適切なセキュリティ対策をすることをお勧めします。また、顧客側においても開発企業に任せているというスタンスではなく昨今の情報漏洩、Webサイトの改ざん事例の多さを踏まえて積極的にセキュリティ対策について考慮されることをお勧めします。 WAFはWebアプリケーション層における脆弱性を広くセキュリティ対策できるツールであり、クラウドWAFに関してはセキュリティ対策面、コスト面においても強くお勧めします。